クリスマスツリーとよく一緒にディスプレイされるポインセチア。鮮やかな赤色でクリスマスの雰囲気を盛り上げてくれますね。クリスマスフラワーという別名を持つポインセチアについて、詳しくご紹介しましょう！
ポインセチアってどんな植物？
名前の由来
ポインセチアはメキシコが原産地です。アメリカの初代メキシコ大使であるポインセット氏が、原種を母国に持ち帰ったことから、彼の名前にちなんでポインセチアと名付けられました。
赤い部分は花ではない
花のように見える部分は、実は苞（ほう）と呼ばれるもので、葉が変化したものです。本当の花は、中央にあるしべのように見える小さな黄色いところ。植物にはこのように花が退化したものも多いのですが、やはり赤い＝花、というふうに思われるのは仕方がないのかもしれませんね。
寒さには弱い
クリスマスの代表的な花とされるポインセチアですが、意外と寒さに弱く、冬越しができずに枯れてしまうことが多いです。うまくいけば冬を越すことができますが、管理が少し大変なので、ワンシーズン限りの一年草として扱う方が育てやすいでしょう。
どうしてクリスマスの花とされるの？
クリスマスには欠かせないポインセチアですが、どうしてなのかご存知ですか？その理由は色や形にあります。
赤はクリスマスカラー
ポインセチアの鮮やかな赤は、まさにクリスマカラ―ですね。そういえばサンタさんも赤い服を着ています。このクリスマスカラーには赤のほかにもどんな色があるのか、またその意味についても説明しましょう。
・赤
赤はキリストが十字架にかけられたときに流した血の色です。すべての人の罪を背負って処刑された、キリストの慈愛深さを意味しています。
・緑
緑は常緑樹の葉の色です。一年を通じて緑色のもみの木がクリスマスツリーとして選ばれたように、永遠に続く命や力強さを表現しています。
・白
クリスマスに雪が降ると一段とロマンチックですね。その雪の色である白は、純潔や身を清めるという意味合いを持っています。
・金色
金色はキリストの誕生を知らせたベツレヘムの星の色です。高貴や希望を表しています。
星に似ている
ポインセチアの葉は先が鋭く尖って放射状に広がっています。この形がベツレヘムの星に似ている、ということでクリスマスになると飾られるようになりました。ベツレヘムの星は、ふつうの5角形の星ではなくて8つの角を持つ星形で、キリスト教にとっては特別な意味を持つ星とされています。
ポインセチアの育て方
ポインセチアは鉢植えで売られていることが多いので、そのまま家に置いて育てることができます。見頃は11月頃から1月頃までです。寒さに少し弱いので、真冬になると葉を落としてしまいますが、しばらくの間は鮮やかな赤色を楽しむことができますよ。
置き場所
日当たりのいい場所に置きましょう。日差しの入る窓辺がいいのですが、夜になると窓から外気が入ってきて冷え込みます。夜間は窓辺から部屋の中央に場所を移動させる方が安心ですね。
水やり
実はポインセチアが見頃とされる冬場は、植物的には休眠期に当たります。そのため、水やりは控えめに、表面が乾いているようであれば与える程度にしてください。葉や花がしんなりしてくると、慌てて水をたくさん与えてしまいがちですが、これは水切れではなくて寒さのためです。少し暖かい場所に移動して様子を見ましょう。
肥料
休眠期に当たる冬場には、肥料も特に必要ありません。もし与えるとしても、薄めの液体肥料を月に1回程度で大丈夫です。植物に活力がついて、葉がいきいきとします。
ポインセチアの花言葉
ポインセチアの花言葉は、「祝福する」「純潔」「幸運を祈る」「私の心は燃えている」です。寒い冬でも心が温まるようなステキな花言葉ですね。またポインセチアには赤色だけではなくて、白やピンクのものもあります。白のポインセチアには「慕われる人」、ピンクには「思いやり」という言葉もあります。
まとめ
子どもだけでなく、大人も楽しみなクリスマス。いつものクリスマスツリーの横にポインセチアをさりげなく置くだけで、部屋が華やかになってクリスマスムードが高まりますよ。毎年クリスマスが近づくと、たくさんの鉢植えが店先に並びます。今年のクリスマスには、お気に入りの一鉢をプレゼントに添えて贈られてはいかがでしょうか？
