新築マンションを選ぶ際に重要なポイントは、大きく分けて「周辺環境」「建物環境」「室内環境」の3つがあります。今回は、建物環境についてお伝えしていきます。
新築マンションにおける建物環境は、営業担当者とのトークや広告などで、高い耐震性やセキュリティ性能などがアピールされており、ついつい安心してしまいがちです。しかし、マンションの建物環境は購入後には変更できないものが多く、購入前にしっかりと納得をして、後悔しないようにしておくことが重要です。お子さんと一緒に「安全・安心・快適に暮らせる」ように、きちんとチェックしておきましょう。
今回はマンションを購入する前に確認しておくべき3つの建物環境チェックポイントをまとめてみました。
<マンション購入を決めたら最初にするべき3つの建物環境チェックポイント>
1.災害への強さ
子どもと安全・安心に過ごすために、まずマンションの災害への強さを確認しましょう。
・耐震性能の確認
近年、日本では自然災害が多く発生し、その中でも気になる方が多いのは地震ではないでしょうか。新築マンションの耐震性能は、建築基準法の改正により新耐震基準のクリアが義務付けられています。具体的には、震度6~7の大規模地震があっても倒壊しない耐震性能となるため、かなり安心・安全です。なお、マンションの規模やグレードによっては、揺れが伝わりにくい免震構造など、より安全に造られていることもあります。マンションの耐震性能は、営業担当者に確認するなどして、しっかりと理解しておきましょう。
・避難経路の確認
地震や火災などの災害時の避難経路は要チェックです。確認すべきポイントは、地震や火災で避難が必要になったときに、普段利用しているルートが使えない状況を想定してみることです。複数の避難ルートがあれば、より安心ですよね。購入時に一度きちんと確認しておけば忘れることはありませんので、必ずチェックするようにしましょう。また、避難時にはエレベーターが使えなくなる場合もありますので、そのような場合も想定しておくと良いでしょう。
2.防犯への強さ
続いて、マンションの防犯への強さについて紹介します。
・マンションのセキュリティ
マンションのセキュリティでは、オートロックがかなり一般的になっていますね。オートロックのほかにも防犯カメラでの24時間監視があったり、常駐の管理人やコンシェルジュがいるマンションは、子どもと一緒に暮らすうえで非常に安心感があります。また、密室となるエレベーター内の様子も、エレベータホールで映像確認ができるマンションもあり、最新のマンションでは安心して暮らせる様々な工夫がされています。
・玄関/窓のセキュリティ
マンション全体のセキュリティの次は、住戸の玄関や窓のセキュリティを確認してみましょう。玄関の鍵には様々な種類があり、その中でもディンプルキーなどのピッキングしにくい鍵が備わっていると安心です。また、マンションにおいて窓からの侵入はないだろうと思われがちですが、セキュリティ意識の低い2階以上の高層フロアが狙われるケースも非常に多いです。窓については、マンション購入後に自分で追加の鍵を取り付けて、セキュリティ機能向上を図ることも可能ですが、標準仕様で2箇所に鍵のあるツーロックの窓が設置されていれば、防犯性能の高いマンションとして泥棒に狙われる確率も低くなるでしょう。
3.共用部分の利便性
ここまでは防災や防犯について、確認してきましたが、次は利便性についてご紹介します。
・ゴミ置き場/駐車場/駐輪場の利便性
マンションのゴミ置き場/駐車場/駐輪場は、マンション内もしくは敷地内に設けられるのが一般的です。日々使うものですので、アクセスしやすさや広さなどチェックしておきましょう。人によっては、住んでから意外と不便さを感じる場合もあるようです。
・宅配ボックス
様々なものがインターネットで購入できるようになり、宅配ボックスはマンションに設置されていると非常に重宝します。不在により再配達ストレスが無くなる事はもちろん、働きざかりで日中不在になることが多い子育て世代の方は、お子さんが家で1人の時にも荷物を非対面で受け取ることができるので、セキュリティ面でも安心です。
・予約制の共用施設
最近増えてきているのが、予約制の共用施設です。親戚やママ友の集まりなど、自宅に来てもらうには抵抗がある場合に、マンション内に貸切で利用出来る施設があると非常に便利です。
<まとめ>
マンション購入における、建物環境のチェックポイントはご確認いただけたでしょうか。「安全・安心・快適に暮らせる環境」を得るためには、マンションの性能やサービスをチェックしておくことが重要です。これから先、長く暮らしていく場所になりますので、わからないことは気軽に相談し、スッキリした気持ちで新しい住まいを見つけましょう。