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【中古物件の選び方】管理規約は要チェック!(生活編)

事前に使用細則を知っておくことでトラブル回避!

 

管理規約という言葉は耳にしたことがある人が多いかと思いますが、使用細則というものをご存知でしょうか? 

中古マンションを購入する際に、ぜひ確認して欲しいのが管理規約と使用細則になります。 
戸建住宅や賃貸マンションとは違い、分譲マンションを購入し生活していくということは、自分たちの大事な住居を他の居住者と一緒に大切に維持していくということになります。 
エントランスや、通路、ゲストルーム等、共用施設は居住者すべての人の所有物になります。どれだけ配慮して使用していても、自分の判断基準が他の人と同じとは限りませんので、共同生活を行う上で細かいルールを決める必要があります。それを記載したものが使用細則になります。 
読んでみると分かるのですが、自分の中では当たり前だと思っているルールから、気にしたことがなかったけど実はしてはいけないことだったり、マンション毎に使用細則は異なりますので、トラブルに巻き込まれない為にも、ぜひ確認してみましょう! 
 

実際によくある使用細則11項目

 

その1-家族も同然ペットについて

近年、ペットを飼う人も増え、マナーがとても良くなってきているとは言え、ペットについてのトラブルは無くなることがないですよね。ペットを飼いたい人、ペット不可のマンションに住みたい人、ペットに対してのこだわりがある人は必ず確認した方が良いでしょう。 
「室内で飼える小動物は3匹まで」「共用部に連れ出す時は床を歩かせてはいけない」「避妊及び去勢をするように努める」など制限が記載されていたり、中には飼育委員会を設置し、飼育者は全員会員となり、ペットは随時登録、苦情が発生した際は速やかに対処できるようなルールがあるマンションもあります。 
ペットは大きさや危険度により、他人に迷惑をかけてしまうものなので、ペットを飼いたい方はしっかりルールを守ることでトラブルが回避できることでしょう。 
 

その2-趣味を楽しみたいピアノ等の楽器の音に要注意!

子供の習い事や、趣味でピアノや楽器、中にはドラムを家で練習したいという人がいた場合、自分の家ですので好きな時間に好きな音量で弾きたいと思うかもしれません。 
しかし、上下階、隣人の人からすると、騒音になってしまう可能性もあります。常識の範囲内の時間で適切な音量で演奏する人が多いと思いますが、生活リズムがそれぞれ違いますので、最初から「朝8時から夜8時まで」と時間が決められている場合も多くあります。 
特に振動する楽器やマッサージ機などは、柱や壁、床などから振動や音が伝わり、自分が思っているより、たくさんの住戸に響いていることがありますので要注意です! 
 

その3-占有部分のバルコニーの使用方法、制限

広めのバルコニーを購入後に、自分の占有部分だからとBBQをしようとした際に、バルコニーは火器厳禁だったことが発覚することは良くあります。実際にバルコニーでBBQをしたり、煙草を吸ってはいけない物件が多くなってきています。安全面や、臭いなど他人への迷惑を考えるとしょうがないことかもしれません。 
他にも、どこかの家で子供がシャボン玉をしていて、洗濯物についてしまう、バルコニーを掃除しているのか、上階から水滴が落ちてくるなど、バルコニーのトラブルも意外にあるみたいですね。 
 

その4-集会所等、共用部の使い方

共用部は比較的、住居者すべての人の所有物という感覚があるのか、比較的きれいに使用する人が多いかと思います。 
しかし、それでも使用中の不慮な破損や、使用後の掃除の仕方など個々で異なったりしますので、共通の認識を持つためにルールがあります。 
破損した場合は負担は誰がするのか、どこに申請するのか、使用後の掃除に雑巾や掃除機の貸し出しの有無、共用で使用できる備品など、共用の施設や物については特に細かくルールが決められています。 
使用するのは自分たちの特権でもありますので、ぜひ知っておきたいですね! 
 

駐輪場、駐車場の使用方法

駐輪場や駐車場は占有部分の境界を分かりやすくするために、ほとんどの物件は白線が引いてあり、使用する場合、車の車種やナンバーを管理組合に登録します。 
そうすることで、傷がついていた、盗難にあった、旅行中で自分で確認できない時に管理会社に確認してもらえる等、駐車場、駐輪場は占有部ですが、駐車場全体は、共用部ですので、全てではありませんが管理をしてもらえます。 
また、駐車するのに車両の大きさの制限があるところもありますので、確認しておいた方が良いでしょう。 
 

ゴミの分別のルール

ゴミの分別はマンション購入に限らず、県や地域によって、大きく異なることも多いですよね。その上、マンション毎で、回収の曜日が違ったりと、ルールが多い項目と言えます。 
引越しの際にルールを知らず、専用のごみ袋を用意していなかったために、引越しで出たごみをすぐに捨てられないなんて困りますよね。しっかりルールを把握することが、マンションを清潔さに保つことにも繋がりますので、把握しておきましょう。 
 

来客用駐車場の使用方法

来客があった場合、戸建ての場合は自分の敷地内に車を停めてもらえば良いですが、分譲マンションの場合は、自分専用の駐車場の数は限られています。来客が多い人は、マンション所有の来客用駐車場の台数や、利用金額など調べておくと良いでしょう。 
 

引越しの際のルール

特に築年数の浅い物件の多くに記載されているのが、引越しの際の養生です。どの場所にどの程度するのか細かく記載されている場合もあります。 
また、引越しの際にトラックを停める場所や、搬入して良い時間帯なども決まっている場合がありますので、要チェックです。 
 

リフォームする時のルール

中古物件を購入する際は、大小あれどリフォームをする事が多いと思います。その際に上下左右の住人はすでに生活していますので、多少の迷惑は掛けてしまいますが、トラブルにならないようにリフォームをしても良い時間を決めている物件が多いです。 
 

防犯カメラの設置

最近ではセキュリティのために防犯カメラが設置されているマンションが多くありますが、個人情報の観点もあり、取扱いが難しい項目でもあります。 
防犯カメラを設置している物件には、防犯カメラ運用細則があるところがほとんどですので、確認してみてください。 
 

居住者名簿の取扱い

居住者名簿は個人情報ですので、当たり前ですが、誰でも見られるものではありません。普段は誰にどのように管理されていて、どういう時に閲覧するのか、第三者提供への制限についてなど、取扱い方が書かれている使用細則があります。 
自分たちの生活に目に見えて関わりのあるものではありませんが、自分たちの安全を守るための細則ですので、確認しておきたいですね。 
 

まとめ

物事に対して人の価値観はそれぞれあり、他人の行動への許容範囲も人によって大きく異なります。 
人の行動を縛り付けるために使用細則があるのではなく、他人と上手に長い付き合いをしていくために、作成されるようになったものです。 
人生で一番大きな買い物と言われている家だからこそ、自分がこの家でどのように住んでいきたいのか、自分の生活に合った家なのか、購入前に知っておくことで、後悔しない選択をすることができるのではないでしょうか。


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