注文住宅 間取り

間取りで重要なポイントとなる「動線」とは?

家づくりを進める上で悩みとなるのが、「間取り」であるという方も多いのではないでしょうか。間取りはキッチン、リビング、子供部屋など個々の部屋に対してこだわりを持つ方もいらっしゃると思いますが、それぞれの部屋をつなぐ「動線」といわれる部分も重要です。ここでは、間取りを進めるときの「動線」の考え方についてお伝えします。

動線とは

動線とは、建物の中をどのように移動するか、その経路をあらわすものです。住宅では、家の中で暮らすときに、部屋から部屋へとどのような経路を通り過ごしているかがポイントです。

生活動線

生活動線は、家族が日常の中で暮らすときに歩く経路のことで、玄関から家の中に入り、靴を脱いで玄関ホールからリビングに向かい、キッチンに行ったり、トイレに行ったり、2階の寝室に行ったりするごく一般的な行動です。

子供が学校から帰宅したときの生活動線としては、荷物を2階の部屋に置いて、また階段を下りて1階の洗面所に行き、手洗いやうがいをして、ダイニングでおやつを食べてテレビを見るなど、一連の流れが生活動線です。

家事動線

家事動線は、主に家事をするときに歩く経路のことで、キッチンで料理をしながら洗濯をする、お風呂を掃除する、沸かす、ダイニングに出来上がった料理を並べるなどで動く行動です。

家事をするときは、キッチンと洗面所、キッチンとベランダなど、ひとつの作業をしながら別の作業をする機会もあり、家事動線は作業効率にも大きく影響することがあります。

良い動線と悪い動線

生活動線も家事動線も、「よい動線」「悪い動線」があります。それぞれを詳しくご紹介します。

良い動線

良い動線とは、家族の暮らし方に合っていて、機能的な経路になる動線です。機能的な経路とは、移動距離の少なさや、扉の開閉が最小限であること、来客時の使い勝手などです。部屋から部屋への移動距離は、できるだけ短い方が暮らしやすい環境です。

特に、家事動線では、キッチンと洗面所、キッチンと浴室、キッチンと2階のベランダなど繰返し移動する機会が多くなることがあります。移動のしやすさはそのまま家事の効率を良くしてくれます。

悪い動線

悪い動線は、無駄に移動距離が長い動線や、扉の開け閉めが頻繁にでてくる間取りの配置です。家の大きさが標準的なものであるのに、廊下やホールがあって、移動距離が長くなると、生活動線も家事動線も効率が悪くなります。

また、目的の部屋へ移動するときに、いくつも扉の開け閉めがあると、それだけでも無駄な動きがでてきてしまいます。

動線にパーフェクトを求めすぎないことも大切

先の通りに、良い動線、悪い動線があることは間違いないのですが、かといって、動線にこだわりを持ちすぎると、かえって部屋の間取りが「全く定まらない」ことにもつながります。

間取りはひとつひとつ家族の数と同じくらい、バリエーションがあるものです。同じような家族構成であっても、暮らし方や趣味、使い勝手、持っている家財によっても重視するポイントが違うことがあります。

あきらかに不便さを感じる動線は避けたいですが、「良い動線」は、家族の暮らし方をイメージしながら、しっかりとシミュレーションすることで、最適な使い勝手の動線、間取りを見つけることができます。

まとめ

間取りを考えるときには、暮らしでの動線もおなじくらい重要視しておきたいポイントです。とはいえ、家づくりがはじめてという方にとっては、動線をイメージすることは難しいことでもあります。プラン図だけではなかなか動線のイメージが湧かないという方は、間取りプランを片手に住宅展示場を利用する方法がおすすめです。

住宅展示場が提案をしてもらったプランとは違っていても、実際に歩き回ったり、広さを体感するためには、展示場は便利に活用できます。図面だけで頭を悩ませるよりも、実際の住まいを見て問題を解決してみてはいかがでしょうか。


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