マンションを中古物件で購入してリノベーションをする場合、間取りや水まわりは物件の基本構造によって変更できる範囲が異なり、
イメージするリノベーションが実現できるか、あらかじめ物件選びの際に確認して進める事が重要になってきます。
ここではプランと物件選びでおさえておくべきチェックポイントを見ていきましょう。
CHECK 1 管理費・修繕積立金価格の妥当性を確認
管理費・修繕積立費用は、マンションの共用部分のメンテナンスに必要な費用です。購入後もランニングコストとして発生します。特に、築年数が古いほど、その月額費用は高めになります。検討するマンションのサービスがどんなものか確認をしましょう。
CHECK 2 共用部の管理
共用部の管理状況を見る事で、そのマンションの運営状況を判断する事ができます。ポスト、掲示板、駐輪場、駐車場から、植栽の手入れなど、きちんとなされているか、細かく確認しておきましょう。
CHECK 3 修繕履歴・長期修繕計画の確認
築年数が古い物件の場合、適正な時期に修繕が行われているか確認しておきましょう。
目安としては、10年から15年で外壁の補修・塗装を、20年目で給排水管のメンテナンスを行っているかを確認しましょう。行っていない場合は、管理費以外に急な修繕費用が発生する場合もあります。不動産会社に依頼し、今後の修繕計画を確認してもらいましょう。
CHECK 4 床下配管・換気まわりの確認
キッチンやバス・トイレなど水まわりの間取り位置を大胆に変えたい場合、室内から購入物件の排水管までの配管勾配が適正に取れるかがポイントになります。
床の構造が置き床式の場合は床下に空間があり、ある程度余裕があるため、水まわりのレイアウト変更は自由に変更しやすいが、床に空間がないタイプの場合、新たに床を上げる必要があり、工事自体が難しい場合もあります。また、排気ダクトや換気扇の移動がどの程度可能なのかも事前に確認しておきましょう。
マンションの床下構造については、「間取りを変える際の注意点(マンション・戸建て)」をご覧ください。
CHECK 5 電気容量契約の最大値を確認
築年数が経った古いマンションは電気の最大容量が30アンペアに制限されています。電気容量を多めに利用する事が想定されている場合は、あらかじめ何アンペアまで容量を上げて契約できるか確認しておきましょう。移り住んでからブレーカーがすぐに飛んでしまうが、解決できない、という事にならないように事前確認をしておきましょう。
CHECK 6 耐震性の確認
古いマンションの場合は建築基準法の改正に対応しているかどうかの確認が必要です。一つの目安として1981年より以前に建てらてたマンションは、現在の基準に合わせた回収を行っているか、確認をしておきましょう。
CHECK 7 間取り変更の可否
マンションの基礎構造の種類によって、壁が自由に撤去できるタイプとできないタイプがあります。大まかにはラーメン構造型のマンションは自由に壁を撤去でき、壁式構造の場合は撤去できない壁が存在します。
マンションの基礎構造については、下記リンクの「住むなら絶対リノベ!マンションでできること(できないこと)」をご覧ください。
CHECK 8 空調設備の取り付け可否
古いマンションの場合はエアコンの設置がバルコニー側だけ可能な仕様が多く、共用廊下側に設置を想定していない物件が多い。全室にエアコンをつけたい場合は、共用側の壁に空調用の穴が設けられているか、室外機の置き場所を確保できるかなど、あらかじめ確認をしておきましょう。
CHECK 9 ガス給湯設備の状況
古いマンションの一部では給湯器が室内にあるタイプの物件があります。
屋外設置に変更ができれば良いですが、できない場合は、最新のある程度パワーのある機種に変更可能かどうかも確認してきましょう。
この記事のまとめ
リノベーションをご検討の方は基本的な自分たちのプランイメージをお持ちだと思います。
まずは、構造などの制約条件があることを理解し、自分たちのやりたいリノベーションのイメージを相談先に伝えた上で物件を探すようにする事が確実です。