住宅性能表示生徒[後編]では残りの5分野についてご紹介します。
前編をまだお読みでない方は、下記をご覧ください。
住宅性能表示制度基本10分野(後半)
6.シックハウス対策・換気(空気環境)
接着剤等を使用している建材から発散するホルムアルデヒドがシックハウスの原因のひとつとされているため、接着剤を使用している建材などの使用状況を評価します。
建築工事が完了した時点で、空気中のホルムアルデヒド等の化学物質の濃度などを測定することも可能です(ただし、測定はオプションです)。
また、住宅の中で健康に暮らすためには適切な換気が必要なので、どのような換気設備が整えられているかについても評価します。
7.窓の面積(光・視環境)
東西南北及び上方の5方向について、窓がどのくらいの大きさで設けられているのかを評価します。
8.遮音対策(音環境)
主に共同住宅の場合の評価項目で、上の住戸からの音や下の住戸への音、隣の住戸への音などについて、その伝わりにくさを評価します(この評価項目はオプションです)。
9.高齢者や障害者への配慮(高齢者等への配慮)
高齢者や障害者などが暮らしやすいよう、出入り口の段差をなくしたり、階段の勾配を緩くしたりというような配慮がどの程度されているかを評価します。
10.防犯対策
外部開口部(ドアや窓など)について、防犯上有効な建物部品や雨戸等が設置されているかの侵入防止対策を評価します。
性能を確実に備えるために
この性能を備えておきたい、という項目がまとまったら、依頼する会社へその旨をしっかりと伝えましょう。性能は目に見えにくいことですので、第三者機関の登録住宅性能評価機関が、定められた基準に沿って建てられているかを評価します。
国土交通省 住宅の品質確保の促進等に関する法律
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000016.html
一般社団法人 住宅性能評価・表示協会
https://www.hyoukakyoukai.or.jp/seido/info.html
この記事のまとめ
依頼する会社が「品確法・住宅性能表示」に高いレベルで対応しているかどうかは、品質判断において大きな目安になります。
依頼先の対応状況を確認しておきましょう。