住宅診断(ホームインスペクション)とは、住宅にまつわる建築知識に精通した住宅診断士が、住宅の劣化箇所を見つけ出す診断することを言います。特に中古物件を購入する際はこの先長く安心して住み続けるためにも診断は必須です。今回は、普段は見えませんが、住宅の重要な部分、床下、屋根裏ののチェックポイントを見ていきます。
床下
住宅診断士が潜り込んでチェック
ご自宅の点検口などから住宅診断士が潜り込んでチェックします。くまなくチェックし、住宅の基礎部分の環境、傷み具合を見逃しません。
基礎のチェック
ひび割れ(クラック)がないかをくまなくチェックしていきます。0.5ミリを超えるようなひび割れがあるようであれば、基礎の内部まで劣化が進んでいる可能性があります。
また、ひび割れの幅や、長さなどからその原因についても推測していきます。
シロアリのチェック
シロアリが基礎からその上に建てつけた木に移動するために、基礎には蟻道という土や排泄物・餌の食べかすで作った「餌場へ向かうトンネル」ができます。シロアリ被害を見つける手がかりとなります。
水もれのチェック
ひび割れ(クラック)から発生した水漏れや、住宅内の設備、配管などから漏れている場合もあり、床下に水が溜まっていることもあります。普段の生活では気づきませんが、そこからその上に建つ建物の劣化につながる原因にもなります。
木の腐食チェック
シロアリ、水漏れなどが原因で構造の木材に腐食が起こっている場合もあります。家の老朽化の中でも構造の腐食は一番建物に悪影響で、この先長い年月、住み続ける事を考えると必ず補修する必要があります。
屋根裏
住宅診断士が潜り込んでチェック
ご自宅の点検口などから住宅診断士が屋根裏に上がりチェックします。くまなくチェックし、住宅の構造部分の傷み具合を確認します。
屋根からの雨漏りのチェック
屋根材がずれて雨が浸透する状態になっていないかを確認します。
断熱材の状態チェック
断熱材の隙間や、断熱材が敷かれていないなど屋根裏の状況を確認します。
この記事のまとめ
床下、屋根裏での劣化を放置していると、後で大きな修理費用がかかってしまう事も考えられます。基礎部分に関わる箇所なので、住宅診断(ホームインスペクション)は必ず行いましょう。